オーストラリアでは真夏である1月、バッセルトンという小さな町でペットパレードが行われます。犬はもちろんのこと、羊やギニアピッグなどがドレスアップして練り歩く、とても楽しいイベントです。
動物たちを愛し、共に生きるオーストラリアの人たちは、どのようにイベントを楽しんでいるのでしょうか。オーストラリア在住の獣医師ルール久枝さんに、その時の様子を伝えていただきます。
「南半球で一番長い桟橋」とはバッセルトン桟橋のこと。全長は2kmあり、『千と千尋の神隠し』の海中電車シーンのモデルになったことで日本人にお馴染みです。 image by Travis / Flickr
南半球で一番長い桟橋のある海辺の町、バッセルトン（Busselton、通称Basso）。ここに待ちに待った夏がやってきた！バッソの海はクリスタルブルーになり、人口3万人の小さな町は観光客であふれかえる時期である。暑い1月には連日、様々なイベントが催される。
2016年1月24日日曜日、午前10時。桟橋横の広場にはドレスアップしたワンコや牛、馬、ウサギたちとそのファミリーが集結。
今年もペットパレードの始まりだ！
ペットパレードはバッセルトンにあるGeo Vetという動物病院が主催し、年に1回、夏の時期に毎年開催されるイベントです。
様々なカテゴリに分かれており、ドレスアップ部門（Best Dressed Aussie Team）、ヘンテコペット（Most Unusual Pet）、またお得意技披露（Best Dog Trick）など、面白い部門がいっぱいです。ドレスアップコーナーでは、ペットと飼い主ファミリーが好きなスタイルにドレスアップして観客の前をパレードします。そして、動物病院スタッフによってベストドレッサー賞やベストすご技賞が決定され、表彰されるのです。
今年は特にたくさんのペットが参加したため、すべての部門が終わるまでおよそ2時間を要しました。太陽の日差しが照り付ける暑い中、ワンコと参加ファミリー、観客が一丸となってイベントをエンジョイしていました！
素晴らしいヘアカット！！と思いきや・・・
これが貴方の本当の姿だったのね。何とトリッキーなドレスアップ！ 暑いーッ！！もう限界！！海に入りたーい！！オーナー「私も同感」
パレード中も表彰されるときも若き男児とは思えない堂々とした言動。こんな凛々しいパートナーだからワンコの私もしゃっきりせずにはいられないよね。
お得意技いくつか披露しようと思ったんだけど、暑いから1種目だけでいい？えっ！まだやるの??
ちょっと、あなた、もう少し早く歩いてくださらない!?ついでに、前があんまり見えないんだけど。
色のコーディネートもいい感じでしょ？ワンコとパートナーの雰囲気がどことなく似ているのはドレスアップのせいだけ??
あら、私たち受賞だって！来た甲斐があったわね！
本当に可愛らしいパレードですね♡ わー、行ってみたい！と思ったアナタに注意が2つ。オーストラリアは南半球ですので、日本とは季節が真逆になりますよ。また、広い大陸なので場所によって気候は全く異なります。ご旅行の際にはしっかりご準備を！
すべての写真はルール久枝氏が撮影しました。© ルール久枝
[1] Festival of Busselton | Facebook
Perth Royal Dog Show 2015レポート〜ドッグショーとパフォーマンスドッグ編〜 | the WOOF
by ルール久枝 オーストラリアの主要都市（シドニーやメルボルン、ブリスベン、パース、アデレードなど）では、ロイヤルショーと呼ばれる大きな祭典が年に一度開催されています。
