犬を飼うと寿命が延びるって本当?! 気になるのでいろいろ調べてみたよ!
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「犬を飼うと飼い主の寿命が10年延びる」
先日テレビを観ていたら、聞こえてきたこんな説。
確かに、ワンコさんと暮らしていると気持ちが安定するとか元気になるって言う人はいるし、「ナデナデすると血圧が下がる」なんて話も聞いたことがある・・・。
犬好きとしてはすごく気になるお話なので、色々と調べてみました。
犬は家族の健康習慣を促進する
犬に限らずペットを飼うことは、飼い主の健康に良い影響を与えているようです。ペットとの共生推進協議会によれば、ペットとの共生は人の心身の健康に良いことが、生物学的根拠に基づいた実証研究として報告されているとのこと[1]。
家族と同じように、生活に喜びを与えてくれる存在のペットたち。なかでも犬は遊び好きであること、運動が必要なペットであることから、飼い主の運動量を自然と増やしてくれる存在です。犬を飼っている家庭の子供の運動能力は高く、肥満の割合が低いことという研究結果[2]からも、飼い主の運動量に与える影響が少なくないことがわかります。
また、一般社団法人ペットフード協会の『平成25年度 全国犬・猫飼育実態調査』によると、猫の飼い主よりも犬の飼い主に「健康的になった」「運動不足を感じなくなった」と回答する人が多くいたことが判明しています。犬は猫と違って散歩を要するペットであり、早朝や夕方に散歩を日課とする飼い主が多いことから、このような結果になったのではないでしょうか。
「寿命が延びる」という見解は、この「犬の散歩」が鍵になりそうです。
ワンコとのお散歩が健康につながるみたい
64万人を10年調査したハーバード大学の研究結果によると、1日11分、早足でウォーキングすると、それをしなかった人に比べて平均1.8年寿命が延びたということが示されています。さらに、1日43分のウォーキングだと、平均4.2年寿命が延びるという結果が出たそうです。ちなみに、43分以上のウォーキングをした人たちの寿命年数は減ったとのこと。43分という時間が何を意味するのかという疑問は残るものの、“犬の散歩=早足のウォーキング⇒寿命が延びる”と考えても問題はなさそうです。
あのオキシトシンの影響もあるらしい
『人と動物の関係学ポケットブック』には、“人と犬がポジティブな関わり合いを持っているときに、前向きな関わり合いを持っているときに、オキシトシン(快感ホルモン)濃度が最高値に達することが示されている
”という記載があります。「幸せホルモン」とも呼ばれるオキシトシンは、ストレスホルモンであるコルチゾールを抑制する効果もあるそうですから、ワンコたちとの交流にはリラックス効果や癒し効果があるようですね。
かわいいだけじゃない。わたしたちの健康維持に貢献してくれるワンコさんたち。
元気に長生きするために一役買っているというのは、本当のようですね!
最近では、ペットによってもたらされる効果・効用を科学的に明らかにする研究が国内外の大学や研究所で行われているとのこと。「気分的なものからペットを飼う効果・効用が科学的に実証されてきている」(ペットとの共生推進協議会)という動きは本当に興味深いものですね。こうした研究が広がりをみせて、ワンコたちとの暮らしを楽しむ人がもっと増えたらいいなあと思う次第です。
ところで気になるのが43分という時間のこと。
飼い主の皆様、これからワンコさんとのお愛犬の散歩は、1日43分を目安に行ってみてはいかがでしょうか。生活に変化が出てきたら、お知らせくださいね。
[1] ペットとの共生推進協議会『笑顔あふれるペットとの幸せな暮らし。』2014