the WOOF専属ライター犬、ライチがお届けする世界の犬ニュース。今日は、ハイキングでの疲労から脱水症状になり、担架で山を降りることとなったグレート・ピレニーズのお話です。
犬も人も、「たかがハイキング」と軽く考えるのは大きな間違いだし、すべての犬がハイキングに向いていると考えるのも間違いであることを、このストーリーが思い出させてくれます。
カトー(Kato)は5歳のグレート・ピレニーズ。週末は家族と一緒に、コロラド州エバーグリーンでハイキングと洒落込みました。
しかしカトーはフワモコの、体重54kgの超大型犬。途中で脱水症状を起こしてしまい、消防署の救助を求めることとなってしまったのです。
飼い主が電話で事情を説明すると、消防隊員らは救助を快諾してくれました。彼らは地元メディアにこう語っています。「私たちが近づくと、カトーは「来てくれてありがとう」という、他の要救助者とおんなじ目をしていました」
かくして54kgのカトーは、到着した消防隊員らにより、担架で運ばれることとなりました。
Today’s EFR had a “patient” on the Maxwell Falls trail who was exhausted and most likely dehydrated. About 5 1/2 years old, 120lbs and a fluffy Great Pyrenees named Kate. Good thing Kato’s humans reached out for assistance as they were about 1 mile away from the trail head. pic.twitter.com/Zrb7G28T1e
— Evergreen FireRescue (@efr_co) 2018年6月3日
この投稿が拡散されると、「歩かずにハイキングを終えるいいアイディアだ」とか「カトー、あなたったら。人間を働かせているのね」など、カトーを揶揄する反応がちらほら。
大きな犬が担架で運ばれているのは、まぁなんか、ちょっと面白い光景ですからね。
しかし、カトーの名誉のために言っておくと、彼はおそらくベストを尽くしたんです。でも、残念なことに、カトーはハイキング向きの犬ではなかったのです。
グレート・ピレニーズは山岳地帯で生きてきた犬。山歩きは不得意ではありません。しかし、彼らの分厚い被毛は寒冷地に向いていて、暑い日のハイキングには不向きなのです。脱水症状になるというのは、致し方ありません。
さらにピレニーズは、独立気質の強い犬。こうだと思ったらビクとも動かない頑固なところがあります。「疲れた、辛い」「歩くの無理」と感じたカトーは、歩き続けることをきっちり拒否。脱水症状がみられていたことを考えると、賢明な判断だったといえるでしょう。
カトーのお話から学べることは、ハイキングをあまり好まない犬もいれば、不向きな犬もいるということ。犬種なりの特徴を学び、そのコに適したレクリエーション計画を立てることが、とっても大切です。
Happened to my great pyrenees, Teddy, 5 years ago! Had to call the boys to come help even though they were an hour and a half away. Had to hike 2 miles downhill to get Teddy, then we scooped him up and carried him 2 miles back up during a wicked thunderstorm. Love my boys! pic.twitter.com/4QDQ0ERPdN
— Danny Veech (@dannyveech) 2018年6月7日
なお、山歩きで救助されたピレニーズは、カトーだけではありません。5年前にもテディという別の犬が、少年たちに救助されていました。
h/t to Fire department rescues dog who got tired on hike in Colorado
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