【イヌニュース】3匹の盲導犬、盲目のランナーと共にNYCハーフマラソンを完走

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the WOOF専属ライター犬、ライチがお届けする世界の犬ニュース。今日はアメリカから、盲目のランナーと共にNYCハーフマラソンを完走した犬たちのお話です。ラブラドール・レトリバーのウェストリー、ワッフル、そしてガスの3匹は、飼い主のトーマス・パネク氏を率いて21.0975kmを走りきり、見事にメダルを獲得しました。


盲目のランナーが盲導犬のみの助けによりNYCハーフマラソンを完走するのは、これが初めてのことだそう。2019年3月19日、3匹の盲導犬がこの快挙の立役者となりした。

歴史を作ったのは、盲導犬のウェストリー、ワッフル、ガス。3匹はリレー形式で、飼い主でGuiding Eyes for the Blindの社長兼CEOのパネク氏を誘導しました。

パネク氏が視力を失ったのは、20代前半のこと。熱心なランナーであった彼は光を失ってからも、走ることへの情熱を変わらずに抱き続けていました。

ボランティアガイドの助けを借りて、これまでに20回のマラソンを完走していたパネク氏。しかし「自分の力で走り抜く」感覚を求めていた彼は、人ではなく犬の力を借りようと考えました。Guiding Eyes for the Blindに正式な訓練プログラムをスタートさせたのです。「走りに行くとき犬を留守番させておくのは完全におかしいもんね。犬も僕とおんなじで走るのが好きなんだから」

パネク氏は2015年に”ランニングガイド・プログラム”を設立。すでに24頭の犬がプログラムを終了し、残りの12頭も卒業間近。訓練が終わると犬と志望者をマッチングさせるということです。

ランニングガイド・プログラムで訓練される犬は、盲導犬の中でも極めて優秀な一握り犬なのだといいます。外を走るということは、街の雑音や騒音にも気をそらされることなく、地形の変化や階段、カーブなどをナビゲートしなければならないのです。より厳しいレベルのフィットネスと規律、そしてランナー(ハンドラー)との深い絆が要求されます。「ただハーネスを手にとって走り出すのではありません。いつでも合宿中のように犬と過ごし、常にチームとしてトレーニングしなければなりません」

パネク氏と3匹のラブラドールは何ヶ月もの間、晴れの日も雨の日も、一緒に練習してきました。1月にニューヨークが大寒波に襲われたときでさえ、パネクと犬たちは休むことはありませんでした。

そしてレース当日。最初にレースを走ったのは、ブラック・ラブラドールのウェストリーでした。最初の約8kmをしっかりと走りきり、妹のイエロー・ラブ、ワッフルに誘導役を託します。待ち構えていたワッフルは「まるで明日が来ないかのような勢いで」走り出し、最終ランナーのガスに引き継ぎました。

最後の5kmを走ったガスはパネク氏と共に、セントラルパークのフィニッシュラインを超えました。ガスはこのレースが引退レースとなるのだそうです。「いつも一緒に走ってくれたから、ちょっと感傷的になっちゃうね」とパネク氏。偉大なガイド犬が素晴らしい快挙を成し遂げた瞬間です。


14本脚のチームは、わずか2時間21分足らずでレースを終えました。たくさんの人や音や匂いがする中、落ち着いてガイドできたウェストリー、ワッフル、ガスはすごく大変だったと思います。お疲れさまでした。

※パネク氏によるトレーニング内容や犬のギアの説明など。犬と一緒に走ることは「ダンスをするよう」。

h/t to Making History! NYC Half Marathon 2019 – Guiding Eyes for the Blind

Featured image creditGuiding Eyes for the Blind/ facebook

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