シナモン・ナツメグ〜健康に悪影響を及ぼすことも

食・フード
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独特の甘みと香り、そしてかすかな辛味のあるシナモン。そして刺激的な強い香りが魅力のナツメグ。そのどちらも、料理やお菓子に使用され、素材の臭みを和らげたり風味を高める一助となってくれます。

犬もこれらの香辛料を口にすることができるのでしょうか。食べてしまった場合は、どうなるのでしょうか?

シナモン

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image by Theo Crazzolara / Flickr

シナモンは犬にとって有毒な香辛料ではありません[1]。シナモンを口に入れたからといって犬が致命的な打撃を受けることはありませんが、わざわざカリカリに振りかける必要のあるものでもありません。

一般的にシナモンとして知られる桂皮(けいひ)は、非常に古くから使用されてきた香辛料です。中国では昔から薬用として用いられ、現在も多くの漢方に処方されています。人には免疫力を回復させたり、血液循環の改善や胃腸の機能を整える作用が期待されますが、犬についてその効果があるかはわかっていません。一方で、粉末やシナモンパウダーを吸い込むと、犬が咳をしたり呼吸が困難になることが確認されています。

Pet Poison Helplineによれば、シナモンは強力な抗原であり、定期的な暴露は、皮膚や消化器系の炎症や感作(ある物質に対して敏感な状態になること)の原因になり得るそう。人の場合は唇と手に見られ、ペットの場合は皮膚または口の中で発生する可能性があるとのことです。

さらに同サイトは、シナモンパウダーやオイルの過剰摂取あるいは暴露は、低血糖、肝臓病、嘔吐、下痢および心拍数の変化につながるとし、粉末を大量に吸い込むことは、窒息、呼吸困難、気管支痙攣の原因にもなり得ると警告しています。

愛犬がシナモン入りの焼き菓子をつまみ食いしたからと言って、パニックに陥る必要はありません。少量のシナモンであれば、命を奪うこともないでしょう。しかし、もしそのお菓子にチョコレートやレーズン、キシリトールなどの犬は毒の成分が入っていれば、大きく事情は異なります。この場合はすぐに動物病院に連絡をして、獣医師の指示を仰ぎましょう。

ナツメグ

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image by By Slashme – Own work, CC BY-SA 4.0 / wikipedia

やや甘くスパイシーで刺激的な香りのナツメグは、ハンバーグやミートソースなど肉料理や、クッキーやケーキなどの焼き菓子に用いられる甘美な香辛料。世界4大スパイスに数えられるこの魅惑の香辛料は、残念ながら毒性があります。

生のナツメグおよび精油には、向精神作用をもつミリスチシンが含まれており、少量でも軽度の胃の不調が起こる可能性があります。大量のナツメグが摂取された場合には、幻覚、失見当識、心拍数の上昇、高血圧、口渇、口渇、腹痛、発作などの症状を引き起こす可能性があります。ただし、ここまで深刻な症状を引き起こすには、継続的に多量なナツメグを摂取する必要があり、通常犬や猫が摂取できる量で起こることはほとんどありません。ナツメグの中毒症状は48時間続くことがあるので、摂取してしまった場合は2日ほど様子を見守りましょう。

◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] Cinnamon | ASPCA
[1] Can Dogs Eat Cinnamon? – American Kennel Club
[3] Nutmeg and Cinnamon Toxicity | Pet Poison Helpline

Featured image creditAlex Lacayo/ unsplash

スパイシーフード〜犬には適さない食べ物。遊びで与えるのもNG | the WOOF イヌメディア

カレーなどの香辛料が入ったスパイシーな食べ物は、ドッグフレンドリーではありません。少量を口にしたからといって、深刻なトラブルになることはありませんが、胃腸を刺激するため犬の身体に負担をかけてしまいます。

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