食事というお楽しみのために、歯は絶対欠かせない大切なもの。大事な、そして高価な義歯を、犬が粉々に噛み砕いてしまったというニュースがオーストラリアから届きました。ちょっとオェェで、何だかほのぼのとしたお話です。
「5000ピースに分解された義歯がピザと一緒に散らばっていた」
Featured image credit ©Inga Williams/ARM
カリカリ、ガリガリ、コリコリ。
夜中に響きわたる謎の音。午前3時にその音を聞いたグレイハウンドのトレイナー、バトラーさん(Keiron Butler)は、愛犬エラサール(Eleazar)が食べ残しのピザに貪りついているのだと思ったそうです。
「ピザ食べてカリコリ音、しないでしょ!」とツッコミ入れたい。クリスピーピザだとしても、噛む時にガリガリ音はしませんよね。そう、その通り。ピザを食べる音ではありませんでした。
エラサールが食いついたのは、バトラーさんの入れ歯。いつもはカップボードの上に置いておく取り外しのできる義歯を、その日はピザの残りと一緒にプレートの上に置いてしまったのだそうです。
翌朝、義歯を探して右往左往したバトラーさん。見つからないまま犬のお世話をし、居間に戻ったところ、床にはピザと一緒に散らばっていた「5000ピースに分解された義歯」を発見したそうです。
「次の義歯は、レースで勝ったら買うよ」
Featured image credit Pete McGrath / Flickr
エラサールは、元レース犬。現在は、他の1匹と一緒にバトラーさん宅で隠居生活を送っています。
エラサールは、ピザが大好き。そんな彼女のためにバトラーさんはいつもピザをプレートの上に残しておいてあげるのだそうです。食いしん坊の彼女、テーブルにあるものは全部食べちゃうのだそうです。「彼女たちは、以前は骨を食べていたからねぇ。骨みたいな味がしたのかもね」(Oh!)
犬にピザは良くないよとか、テーブルのものをあげちゃダメとか、骨危ないよとか、いろいろ突っ込みどころはありますが、なんだか大らかで笑ってしまいます。まぁ、良い子の読者さんは真似しないでね。
義歯を失ってさぞかしお困りのことと思いきや、「30年前の入れ歯をもう一度使っている」とのこと。次の(グレイハウンドの)レースで勝って新しいものを手に入れるまで、それで凌ぐのだそうです。ちなみにエラサールはレース犬14匹を産んだお母さん犬。賞金が入るのでしょうか。
レースに勝つまで作らないとは、おおらかです。「犬を叱ることなんてできないよ。彼女はピザが欲しかっただけなんだから。だから、撫でてやっただけだよ」
「彼女はこれからも素敵な暮らしを続けてもらう。彼女は相棒だからね」
良い話だか、悪い話だか、語っているこちらも判断に困るお話ではあります。教訓は、入れ歯はちゃんと仕舞ってね、といったところでしょうか。実家のおじいちゃんおばあちゃんのお家を訪ねる時など、この話を思い出していただければ幸いです。
h/t to “My dog ate my false teeth!” | Queensland Times
Featured image credit liz west / Flickr
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