犬が水を多量に飲むようになったとき、飼い主さんができる3つのこと【まとめ】

健康管理
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最近、ウチの犬が急に水をがぶ飲みするようになったことに心を痛めている蛙原ですこんにちは。

飲むときと、飲まないときがあるんですよね。今日は全然飲まないな〜フードに混ぜちゃおという日もあれば、「二日酔いですか!?」という日もあるといった具合。心配ないのかなという気もするけれど、「お水をください!」と要求される(ウォーターボールを前脚で叩く)ことが少なくないような印象もあり、とにかく気になっています。

水の摂取に関しては、以下のような記事をすでに配信しているthe WOOFです。しかし、本日は自らの情報需要の高まりにあわせて、愛犬が水をがぶ飲みした時、私たちができることって何?という点をまとめてみます。

水の摂取はとっても重要

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お散歩のときも、気をつけてます!  image by Abel Lazcano Arguelles / Shutterstock

水、重要!

犬では、成犬体重のおよそ60%が水分で、健康時では最大で体重の8%までの水分喪失(脱水)に対応できますが、重度の脱水は生命の危険を生じる[1]のだそうです。 ちなみに成熟動物は全体重の約65%が水分で、その2/3が細胞内に存在して、代謝や化学反応などの溶媒として活躍してくれるのだとか。消化や体温調節にも重要な役割を果たしています。

犬は水分摂取量を自分で調節します。ということは、多飲している時は、何らかの理由で摂取量が調節できないほどに、愛犬の身体が水を求めているということになりますよね。

水ガブ飲みワンコの飼い主さんができる3つのこと

愛犬が水を大量に飲んでいる。そのことに気づいたら、できることは以下の3つです。

1. 記録する〜犬が24時間内に飲んだ水の量を記録する
2. 確認する〜生活に変化がなかったかを確認しましょう
3. 受診する〜お医者さんに相談しましょう

1. 記録する〜本当にがぶ飲みしているのかを突き止めろ!

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きっちり計ってくれたのね♡ image by Ermolaev Alexander / Shutterstock

犬が最低限必要とする水の量は、一般的に体重×50mlです。この情報をもとに、「本当に多飲しているのか?」を調査してみましょう。

やり方は簡単。きっちりと量を計って水を与えること。(与えた水の量ー残した水の量)=飲んだ量と考えて、24時間でどれだけ摂取したかを記録しておきます。

注意すべきは、犬はお水を飲むのが得意ではなく、水を跳ね飛ばしながら飲むことが多いということ。ウォーターボウルから水が減っていたからといって、犬が飲んだとは限らないんですよね。また、多頭飼いの場合は観察が難しいもの。その時は量の計測は諦めて調査は諦めて、次の「生活に変化がなかったかの確認」に移りましょう。

2. 確認する〜何か変わったことはなかったか?

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お熱あります  image by Igor Normann / Shutterstock
普段の生活で、何か変わったことがなかったかを確認しましょう。

  • 気候が大きく変化した?:気温が高くなった時は、それに応じて水を飲む量が増えるものです
  • フードを変えた?:フードの原材料によって喉の渇きも違ってきます
  • お薬飲んだ?:薬によっては喉の渇き問いう副作用を伴うものがあります
  • 体温高い?:人間と同じように、犬も熱があるときには喉が渇きます。また、感染症にかかっているコは、熱が出て喉が渇くものです。
  • 排尿は普段どおり?:回数、量に変化があれば、記録しておきましょう
  • 下痢や嘔吐は?:下痢や嘔吐による脱水で水を欲しているのかもしれません。逆に、水の飲み過ぎで下痢や嘔吐をしているのかもしれません
  • 脱水症状?水分が足りているか確認するには、首の後ろの皮膚を持ちあげてみてください。すぐに元に戻るなら、水分は足りています。
  • 病気の兆候はない?:元気がない、痩せた、など気になることがあれば、記録しておきましょう

3. 受診する〜お医者さんに相談だ♪

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せんせい、最近僕、喉が渇くんです image by 135pixels / Shutterstock

明らかに飲む量が増えた、という時はもちろん、「何となく気になる」という時も、迷わず獣医師に相談してみましょう。気になる点を質問してアドバイスを受けるだけで、気分がスッキリするものです。

水の飲み過ぎで疑われるのは、ちょっとした生活の変化から大きな病気まで様々。糖尿病、子宮蓄膿症、尿崩症、クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)、腎不全、胃拡張・胃捻転症候群、アジソン病(副腎皮質機能低下症)といった、早期治療を要する病気も疑われます。


逆にやってはいけないのが、飲み過ぎだからと言って与える水の量を制限するということです。犬の身体が水を欲しているのに与えないと、脱水症状を引き起こし、症状を悪化させる恐れがあります。

また、「喉が渇いてるだけだろう」と楽観視したり、問題を無視することもNG。あとで後悔することのないよう、今できることをしっかりとやっておきましょう!

Featured image from Halfpoint / Shutterstock

◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] 日本ペット栄養学会. (2014). ペット栄養管理学テキストブック. アドスリー.

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