裸のワンコと聞くと驚かれるかもしれませんが・・・。
全く被毛(コート)のない「裸の」犬種は確かに存在するのです。こんなコたちを写真などで見かけると、「これって犬?何ていう種類の犬?ほんとにイヌ?」って問いかけてしまいそうですよね。
実はこれらの犬種には、被毛がないため、抜け毛やフケの心配がなく、飼い主がアレルギーを起こしにくいという大きな利点があるのです。犬アレルギーの方でも、ワンコのオーナーになることができるかもしれません。
今回はそんなアレルギー持ちに優しい、被毛のない犬種をご紹介します。
※この記事は、DOGVillsさんに許可をいただき、記事全文を翻訳しています。
アメリカン・へアレス・テリア(American Hairless Terrier)
賢くてお茶目、しかも遊び好きなこのテリアは、どんな人にも向いています。アレルギーを引き起こしにくいことでは群を抜いていて、他の犬種ではダメだったという方には救いの神(犬)になってくれるかもしれません。子供も大好きのようで、一緒に育った子の大親友になってくれそうですよ。
他の犬と違うところは、暑かったりびっくりした時に大汗をかくことです[1]。ちょっと不思議に聞こえるかもしれませんが、汗を隠す被毛がないのがその原因だといいます。番犬にも向いているそうです。
この犬種は泳ぎが苦手なので、湖、池、そしてプールでも、水場に連れて行く場合には絶対に目を離してはなりません。皮膚は他の被毛のない犬種のように皮膚トラブルに見舞われることは少ないようです。それでもお日様のもとに連れ出すときは、日焼け防止のために日焼け止めをが必要です。また、皮膚の損傷を防ぐために、皮膚が乾燥しているようであればローション(ラノリン=羊毛脂)が入っていないもの)をつけて潤いを与えてあげましょう。他に良いところを付け加えるとすれば、ノミの心配はゼロ、というところでしょうか♪
チャイニーズ・クレステッド(ヘアレス)(Chinese Crested)
被毛のないコたちではありますが、頭部、尻尾、脚は被毛に覆われています(編集部注:手塚治虫の描くユニコーンのようではないですか!?)皮膚を保護する被毛がないため、引っかき傷などをつくりやすいので、お散歩場所には気を配ってあげましょう。
吠える困るということは少ない犬種のようです。でも、穴を掘りが大好きなところが困りどころかもしれません。
また、飼い主さんにリーダーになって欲しいタイプのようです。このコを一家の主にしてしまわないようにご注意を。うなり声をあげたり、おもちゃへの執着がみられるようであれば、彼に主人の座を開け渡しているサインかもしれません。
へアレス・カーラ(Hairless Khala)
アメリカ先住民族のモホーク族と共に暮らしている被毛のない犬として、ご存知かもしれませんね。とっても格好のいいイヌ犬ですが、その界隈でしか見られないマイナー犬種として終わってしまうかもしれません。
比較的短い脚を持つへアレス・カーラ・メディオ(Hairless Khala Medio)と、長めの脚を持つへアレス・カーラ・グランデ(Hairless Khala Grande)の2サイズがあるようです。健康上のトラブルはあまりないようですが、被毛がないことから生じる乾燥や日焼けには十分な注意が必要です。暖かい地域にお住まいだとしても、ワンコ用の服などで直射日光から皮膚を守ってあげましょう。
ペルービアン・インカ・オーキッド(Peruvian Inca Orchid)
お子さんや先住犬がすでにいるご家庭にもぴったりのワンコです。身体は大きめで、体重は12〜23kg(26-50 pounds)ほどに成長します。他の「裸の」ワンコ同様に、被毛がないために皮膚に問題が起こりがちです。また、毎日の散歩に連れ出すことはとても重要。散歩の際にはリードを使い、側らか、少し後ろを歩かせるようにしましょう。あなたを先導するようであれば、彼は自分がリーダーだと思ってしまうからです。彼が一家の主というのは困りものですよね。
ショロイェツクウィントリ(Xoloitzcuintle)
ショロイェツクウィントリって、ちゃんと発音できますか(編集部注:英語のスペルだけで発音するのは困難かも・・・)?「ショロ」とか「メキシカン・へアレス・ドック」とも呼ばれています。大きさによって、トイ、ミニチュア、スタンダードがあるので、きっと適したサイズのコに出会えますよ。
※記事トップの写真はショロさんです。
ショロは機敏で用心深く、また明るくて頭のよい犬種です。寿命は12~15年というショロ。きっとあなたの良き人生のパートナーになってくれることでしょう。でも、ショロには他の動物を追いかける性質がみられるそうで、その点には注意が必要です。囲いのある庭で自由に遊ばせるのは問題ありませんが、屋外ではリードから離さないようにしなければなりません。油断すると他の動物を追い掛け回してしまうそうですから!
「裸の」ワンコとお散歩すると、一度ならず、二度三度と、誰かが振り返って、じっと見られてしまうかも。(ちょっと変わっているけれど)飼い主さんにとっては特別な我が子ですよね。
被毛のあるコたちと全くかわらず、「裸の」ワンコも素晴らしい犬です。グルーミングに費やす時間が短くなるけれど、一方でスキンケアには時間をかけなければなりません。でも、蚤の予防や駆除に費やすお金は節約できるという点はプラスかな?
もし、「裸の」ワンコたちを実際に見たことがあったり、または飼っっていた(いる)という経験をお持ちなら、ぜひご意見や体験談を教えてくださいね。
h/t to Totally Naked Hypoallergenic Dogs: The Hairless Breeds , 翻訳:クミ・アーンショー
[1] American Hairless Terrier Information and Pictures, Hairless Dog
Featured image by Kuznetsov Alexey via shutterstock
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