皆さんこんにちは！ 読書犬パグのぐりです。
気づけばもう３月。この冬は、東京ではほとんど雨が降らなくて、とにかく乾燥していたみたいですが、3月に入り、まとまった雨が降りましたね。春が近づいている感じ？ 次の季節の足音が聞こえると、ちょっとワクワクします。特に、これから暖かくなる予感のする、今の季節は大好き。地上での飼い主だったNさんは「花粉さえなければもっといいのにな～」だって。
梅が散り始めて、桜を待ち望む季節。お花見に備えて、体調万全にしてくださいね！
ここにも柴犬LOVE！の飼い主が
さて、今日は柴犬さんを飼っている方が描いた漫画『ドヤ顔柴犬どんぐり ２』（宮路ひま著 KADOKAWA 2019）をご紹介します。なぜこの本を手に取ったかといいますと、何を隠そう、僕の名前「ぐり」も「どんぐり」からとられたからです！ Nさん曰く、「ぐりを見たとき、なぜかどんぐりが思い浮かんだ」のだそうです。そのつながりが僕にはよくわからないんだけど(笑)。まあそんなこともあって、この「どんぐり」という名前の柴犬さんに興味を持ったのであります。
どんぐりは、著者の家族（ご両親、本人）と一緒に暮らしている、この3月で4歳になるメスの柴犬です。先代犬も柴犬だったそうで、きっと一家で柴犬の魅力にとりつかれたのでしょうね。柴犬の魅力については、以前ご紹介した『平成犬バカ編集部』で予習済みの僕です。
どんぐりとその家族の、日常を描いた漫画ですが、犬を飼っている方であれば一度は経験しそうな「そうそう、それある！」が満載です。
例えば「お見逃しなく」（p35）。著者の宮路さんがついシャッターを切ってしまう瞬間。それは、どんぐりが耳をかいかいしているときの「とろける顔面」だそう。
僕がNさんと暮らしていた時、Nさんは僕がう〇ちをしようと（若干ぷるぷるふるえながら）踏ん張り、なおかつNさんの顔を切ない目をして見つめているときに、どうしようもなくシャッターを切りたくなったそうですから、皆さんそれぞれに、「うちの子の、この瞬間の表情がたまらないんです！」というのがあるのでしょうねえ。
存在自体が素晴らしい
それから、「褒められるために生まれてきた」（ｐ114）もいい話。子どものころは上手に排泄ができれば「えら～い！」と褒められ、大きくなってきて、元気にごはんを食べれば「元気、えら～い！」と褒められ、老犬になってくれば、生きていること、それ自体が素晴らしいと褒められる。そして天国に行ってからも「〇〇はいい子だった」と褒められる。僕たち犬は幸せだなあと思います。
基本的に漫画ですが、時々写真も織り交ぜられていて、くすっと笑えます。一番面白かったのは「生あたたかい風」（p35）。こ、これはすごいよ。最後のコマで爆笑した。ぜひぜひ皆さんものぞいてみて！
それから近所のじーちゃんが飼っているという秋田犬のリキちゃん。リキちゃんの写真（p143）が出ているのですが、もう素敵なの～。優しそうな顔していて。著者の宮路さんはリキちゃんが大好きで、会いたいなと思っているけれどなかなか普段会えません。それはなぜか？ じーちゃんとリキちゃんの散歩の時間がものすごい早いから。どのくらい早いかは本書でご確認を。
旅行や迷子犬情報も
さてどんぐりとの日常をつづった漫画ではありますが、「犬と一緒の旅行編」や「迷子犬を保護したとき」といった、「こんな時どうする？」の情報も充実しています。特に迷子犬を見つけたときにどうしたらいいかは、宮路さんご自身がどんぐりの散歩中に迷子犬を保護した経験が描かれているので、とてもわかりやすいです。犬を飼っていない人にとっても大事な情報だと思いました。
こう言っては申し訳ない部分もあるのですが、この漫画に出てくるどんぐりの絵は、すっごく本物に似ているわけではありません（どんぐりの写真もあるからわかる）。でもね、彼女の特徴をよくとらえているから、なんだか憎めないのです。犬漫画といえば、以前こちらでご紹介した『パグ漫画めー語』が思い出されますが、柴犬漫画も充実していることがよくわかりました。ぜひご一読ください！
KADOKAWA (2019-01-25)
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