Happiness is a warm puppy.
幸せというのは、あたたかい子犬のことである
これは、スヌーピーを描いたことで有名なチャールズ・M・シュルツの名言です。子犬を迎えるのは、まさに幸せを迎えることと同じといっても過言ではありません。
これから初めて犬を飼おうとする人に向けて、かわいいパピーを迎えるための心構えや、実際に迎え入れてからの対応についてまとめてみました。
子犬は人間の幼児と同じ〜十分な目配りが必要
子犬はフカフカのぬいぐるみに可愛らしいもの。でも、愛情とやさしさ、食べ物と飲み物、そして常に目配りが必要な”生きているコ”です。
手当たり次第にモノを口に入れたり、高いところによじ登ってみたり、全く目が離せません。
家に慣れさせ、安全に過ごさせるためには、十分な目配りをすること。そのためには時間も労力も必要です。子犬を本当に家族の一員とするためには、迎えて最初の数週間に適切な扱いをすることが大切です。
迎えた子犬はストレスにさらされていることを理解して
子犬をどこから迎えたとしても、そのコはそれまでに過ごしてきたものと異なる環境に適応しなければならないことに変わりはありません。
元気な子犬だとしても、必然的にある程度のストレスにさらされていることを、理解してあげましょう。慣れた場所を離れ、どこに連れて行かれるかわからないままに輸送される子犬は、家に着くまでに消耗しきっています。新しい家で、見ず知らずの人間に触られれば、子犬はさらに心細く、とても不安になるでしょう。
まずは、家を安心できる場所にすること、自分たちは信頼できる家族であることを子犬に示さなければなりません。
具体的にどんなことを心がければよいの?
子犬を迎えて最初の数日は、飼い主さんにとっても犬にとっても試練のときです。ワンコとの生活を楽しいものにするためにも、優しくスタートすることが肝要です。
1. ゆっくり休ませてあげよう
かわいい子犬はみんなのアイドル。だからといってひっきりなしに抱っこしたり、撫でたり触ったりすると、すぐに疲れてしまいます。すでにストレスに晒されていることは前述のとおり。ゆっくり休養してもらいましょう。最初の日は何も食べないこともありますが、それでも心配しすぎないこと。子犬のしたいようにさせてあげてください。
2. 子犬に家を探検させよう
子犬が自分の住む家を知ることができるよう、探検させてあげましょう。子犬が動き回れる範囲を決め、その中で子犬が自由に動きまわれるようにします。事前に、子犬が触ったり口にしたりすると危険なものは、子犬が動き回れる範囲の外に移動させておいてください。
このときに重要なのは、常に目配りをしてあげること。どんなに”犬仕様”にしたつもりお部屋でも、子犬は様々なものを見つけ出して”危険な遊び”をはじめます。安全を守りながら、子犬の好きなように探検させ、家が安全であることを確認してもらいましょう。
3. 安心できる場所を準備しよう
クレートやケージに加えて、寝心地のよいクッションやベット、ブランケットなどを複数用意してあげましょう。子犬にはひとりでゆっくりできる場所も必要です。
4. 健康状態を確認しようー24時間以内に検診を
引き取りから24時間以内に獣医師の診察を受けて、子犬の健康状態を確認しましょう。問題が見つかったら売主に確認し、落ち着いて話し合うことが肝要です。
5. トイレトレーニングをはじめよう
外で用を済ませると決めた場合は、外に連れていって自分から排尿させましょう。部屋の中で排尿させる場合は、トイレシーツをたくさん敷く、なるべく目を離さないなど工夫しましょう。
6. 近くで寝てあげよう
子犬には、犬専用の寝場所(クレート、ベッド等)を用意したほうが良いでしょう。寝場所は、暖かく、やわらかく、可能な限り快適な状態にしてあげてください。
連れてきた最初の数日は、飼い主さんのそばで寝かせてあげるほうが良いです。たとえば、犬の寝場所を飼い主さんのベッド脇に置いてあげる、逆に飼い主さんが寝場所を変えるという方法があります。飼い主さんのそばで、そのぬくもりを感じることができれば、あまり取り乱すことなく眠りにつくことができるでしょう。
子犬の膀胱は小さいため、夜中に2、3回起こされることもあります。外に出してオシッコをさせ、ちゃんとできたら褒めてあげましょう。
7. 将来してほしくない癖をつけない、と心に決めよう
たとえば、吠えたり鳴いたりしたらハウスから出す、ジャンプしたら抱っこするなど、癖になってしまうと大変なことは絶対にしない、と心に決めましょう。またそのために、子犬が失敗したり、思うように行動してくれなかったとしても、罰を与えたり叱ったりすることのないように気をつけましょう。
これから長い期間を一緒に過ごす、大切な家族。小さな家族、初々しい新人が、安心して暮らせる環境を準備することは、飼い主さんの役割です。
子犬の時期は大変なことも多いものですが、振り返ると本当に短い期間です。成長の過程で起こる出来事を見逃さないよう、しっかりと見守ってあげてくださいね!
Featured image by Mike Babiarz via Flickr
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