犬と猫、夜目がきくのはどっち?〜勝負を制したのはやっぱりニャンコ!?

生態・行動
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犬と猫、どちらが優秀?という質問は、動物好きにとっては愚問なのかもしれません。「うちのコが一番!」という答えが返ってくるのが普通だから。

でも、個別の能力に着目すれば、どちらが優れているかを確認することが可能なのかもしれません。ということで今回は、「暗いところでも目がきくのはどちら?」を確認したテレビ番組での(お遊び)実験を紹介します。

犬も猫も暗い方がよく見える

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見えるど〜 image by Sadie Hart / Flickr

犬も猫も、暗いところの方がよく見えるような構造になっています。これは、明暗を感じ取る桿状体(かんじょうたい)細胞が人間より発達しているからで、微弱な光でも感じ取ることができるからです[2]。また、網膜の裏には光を反射するタペタムと呼ばれる層があり、網膜からすり抜けたを再び視細胞に戻る構造となっている(光を鏡のように反射して少ない光を増幅するイメージ)ことで、暗闇でも活動することができるのです。

犬はヒトに比べ、暗がりでの視力は5倍ほどよいそうです[1]。猫との比較では、犬の視力は猫の半分だと言います[2]

迷路を素早く抜けられるのはどっちだろ?

イギリスの公共放送局であるBBCは、犬と猫との違いを様々な角度から検証する番組”BBC Two – Cats v Dogs: Which is Best? “の中で、「暗がりで視力がきくのはどっち?”A-maze-ing night vision”」という実験を行いました。

勝負の舞台は、部屋の中に作られた真っ黒な迷路。照明を落とした真っ暗な部屋で、どちらが早く迷路を抜けてゴールにたどり着けるかというのが実験の内容です。スタート地点とゴール地点には、家族がいます。実験協力動物は犬1匹、猫1匹。最初に挑戦したワンコは、どっちに進んだらよいか迷ってしまい、ゴールにたどり着いたのは43秒後。対するニャンコは、脇目も振らずゴールを目指し、驚く早さで勝利をつかみました(時間は不明)。

とはいえ、この”実験”は、測定方法や手続きなどの多くの点で、科学的検証というにはほど遠く、この結果一つで勝負あり!ということはできません(そもそも1匹ずつですし)。でも、私たちが持つ犬猫のイメージと大きく変わりがなく、それを動画で確認するという意味では面白いものです。「飼い主さんのところに戻りたい〜。あれあれ?どっちかわからなくなっちゃった〜」と焦るワンコに対し、「あっちに行けばいいの?はいはい、行きますよ」とばかりに進んで行くニャンコ。なんとなく笑ってしまいます。

この勝負でニャンコに負けた(?)からと言って、がっかりすることはありません。当たり前ですが、どちらも可愛い家族たち。それぞれに個性があって、それぞれに愛らしいもの。ご家族からは、そんなことわかっとる!と言われてしまいそうですが。

[1] BBC Two – Cats v Dogs: Which is Best?, Episode 1, A-maze-ing night vision
[2] JKC事務局. (2013). 犬学. In 愛犬飼育管理士教本 2013年版. 一般社団法人ジャパンケネルクラブ.

Featured image by Susan Schmitz / Shutterstock

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