ドッグランへ行こう!〜事前準備の6つのポイント

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犬たちのお散歩はリード装着が義務付けられている日本において、ノーリードで遊ばせることができるドッグランは貴重な場所です。他のワンコたちと交流している姿を眺めるのも、犬飼いの喜びの一つです。

うちのコにもよそコにも、楽しい思い出を作ってもらいたい…。そう思うのであれば、事前のしっかりとした準備が必要です。

「ドッグランにデビューさせるぞ」と決めた日から当日までに、どんな準備が必要なのでしょう。今日は具体的な準備の内容についてまとめています。愛犬がドッグランを楽しめるか否かは、あなたの準備にかかっていますぞ。しっかりね!

[icon name=”comments” class=”” unprefixed_class=””] この記事の監修者

WanByWan 三井 惇(みつい じゅん)CPDT-KA

1997年ボーダー・コリーを迎えてからドッグトレーニングの面白さを知り、ドッグダンスを始めてから、ドッグダンスを広めたいとドッグトレーニングのインストラクターになる。
現在は二頭のボーダー・コリーと共に、一般家庭の愛犬のトレーニングやドッグダンスのレッスンに携わる。本人も競技者としてオビディエンス競技やドッグダンスコンペに出没中。

この記事には、こんなことが書いてあるよ!

  1. 予防接種を済ませておく
  2. オイデ、マテ。基本の行動を身に着けさせる
  3. 他の犬の存在に慣れさせておく
  4. デビューの場を選択する
  5. 施設の規約を確認する
  6. 愛犬の性格を把握しておく
  7. IDを準備しておく

1. 予防接種を済ませておく

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image by Orawan Pattarawimonchai / Shutterstock

狂犬病などの接種が必要とされるワクチン(※)は、余裕を持ったスケジュールで接種しておきましょう。1年以内の接種を利用資格としてあげる施設は、少なくはありません。

※どのワクチンが必要とされるかは、施設の規約によります。

愛犬の健康を考えた場合、接種後すぐに他の犬と交流させるのはお勧めできません。接種したその日は絶対にNGですし、その後抗体があがるまでの数日間は避けましょう。安静にさせておく期間や、他の犬との接触を避けた方が良い期間はワクチン投与時の獣医師さんのアドバイスに従いましょう。

接種から施設利用まで何日あけるべきかについては、施設の規約で決まっている場合もあります。たとえば、目黒区にあるAndy Cafeでは、「仔犬・老犬・ワクチン接種を毎年していなく、久しぶりに打ち直した場合…サービス提供日時点で直近のワクチン接種から5日から7日以上経過していない。」「 成犬で身体に異常がない場合…サービス提供日時点で直近のワクチン接種日から3日以上経過していない。」ワンコは、施設の利用ができません。

2. オイデ、マテ。基本の行動を身に着けさせる

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image by Ksenia Raykova / Shutterstock

「オイデ(Come)」「マテ(Stay)」ができるようになっていることは、とっても重要です。家で落ち着いている時だけでなく、興奮している時や、集中しにくい外出先などでも出来るようになっていないと意味はありません。他の犬とのトラブルの予兆が見えてきたなら「オイデ」で呼び戻して、うまく回避をしちゃいましょう。

基本のマナーを教えておくことは日常生活においても大事なことです。上手にできたら、競技会に参加することもできるんですよ。この機会に、ひと頑張りしてみてくださいね。

3. 他の犬の存在に慣れさせておく

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image by nancy dressel / Shutterstock

ドッグランデビューさせる場合には、”見知らぬ他の犬”に慣れさせてからの方が良いでしょう。おさんぽの時などに自然な形で交流させておけば、ワンコさんも飼い主さんも安心です。基本マナーをマスターすることと、社会性を養うことを目標に、お散歩をさぼらず、よその犬が周囲にいることがあたりまえになるようにしてあげましょう。

新しい場所や見知らぬ人には、私たち人間でも恐れを感じる時があるものです。ワンコの気持ちを慮って、事前に心の準備をしてもらいましょう。

4. デビューの場を選択する

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image by SpeedKingz / Shutterstock

デビューの思い出をできるだけ楽しいものにしてあげたい!そう思うのであれば、”どこ”でデビューさせるのかをしっかり調査しておくことは、とっても重要なのです。

・犬のサイズごとに区切られた施設を選ぶ

愛犬の疲労を考えると、近場で良いところを見つけるのが理想的ではありますが、デビューの時ならちょっと足を伸ばしても、犬のサイズごとにフィールドが区切られているランを選ぶ方が良いでしょう。思わぬ怪我や事故を回避できます。

・どんな素材で覆われているのかで選択する

ランの表面がどのような素材で覆われているかも確認しておきましょう。土や芝は肉球に優しいものです。ウッドチップも同じく肉球に優しいとされていますが、劣化していると足裏を傷つけてしまうことがありますので注意しましょう。細かい砂利は、肉球の間に挟まってしまう心配もありますし、嫌がるワンコも少なくはありません。

・人気の施設/管理が行き届いた施設を選ぶ

自由に走り回るのはいいけれど、柵が壊れていて永遠に自由になってしまった…、ということでは困ります。人気のある施設は、他の飼主さんのお墨付きを得た施設という側面がありますから、管理がしっかりしていることが多いです。Webでの情報提供がしっかりしている、SNSで利用状況がわかる、定期的に修繕を行っているなどをチェックポイントとして、良いランを選んであげましょう。

・室内ランも選択肢の一つ

「おチビすぎるうちのコ、ちゃんと遊べるか心配」「少し足腰が弱いから、あまり負担はかけたくない」というときは、目が行き届きやすく肉球にも優しい室内のランを選択するのも一つの手。今後、外遊びが難しい梅雨や真夏を迎えた時に、利用できる場所があるというのは安心材料にもなります。室内ランを有するところは、幼稚園や保育園、しつけ教室、サロンやホテルが併設されているところもあるので、他の飼い主さんと交流したり、様々な情報を一度に得られるのも魅力です。

5. どんな施設なの?事前に施設の規約を確認する

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image by Pixsooz / Shutterstock

多くの施設は、Webなどで情報を発信しています。利用方法やルールを確認しておきましょう。持ち物や登録の方法、規約などは施設によって異なります。目を通しておかないと、せっかくその場まで行ったというのに入場お断りの憂き目に遭うことにもなりかねません。もしそこに書かれていなくても、水やうんち袋などの散歩に持っていくものに加え、消毒液やテーピングテープなどを持っていると心強いでしょう。

6. 愛犬の性格を把握しておく

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image by MarcinSl1987 / Shutterstock

愛犬がどんな性格なのかを、この機会にじっくり見極めておきましょう。興奮しやすい、元気が有り余っているならば、ドッグランに行く前に遊んだりお散歩したりしてパワーを発散しておくのも良いでしょう。ビビりで他の犬が苦手みたい、ということであれば、ドッグランの選択を工夫したり、事前にグループレッスンなどに参加しておくのもいいかもしれません。

また、犬のストレスサインについての知識を頭に入れておきましょう。愛犬の様子をつぶさに観察するだけでなく、他の犬の様子もチェックし、サインがみられるようなら呼び戻して少し落ち着く時間を与えるか、その日の遊びは終了すると良いでしょう。

7. IDを準備しておく

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image by Wei-Hang Chua / Flickr

慣れない場所で他の犬と接した場合、興奮しすぎた犬が施設から脱走する可能性はゼロとはいえません。リードが付いていなくても、首輪に鑑札が付けてあれば、万が一のことが起こったとしても、愛犬が手元に返ってくる可能性は高くなります。

また、この機会にマイクロチップの装着を検討するのも良いでしょう。


どんな施設が良いか、どんな遊ばせ方が良いのかには正解はなく、ワンコの性質などを見た上での飼い主さんが判断するしかないのです。

素晴らしい時間だったとハッピーな気持ちになるか、来なければよかったと後悔で終わるかはすべて飼い主さん次第。愛犬の事をじっくり観察し、より良い選択ができるよう準備をしておきましょう。

★ この記事は2016年4月に配信した内容に、専門家の監修及び確認を入れて更新したものです。

Featured image creditChristian Mueller/ shutterstock

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