ペットと人間を同じ場所に埋葬することを禁じていた米インディアナ州。この法律が改正され、街のために働いてきた警察官とK-9が同じお墓に眠ることができるようになったそうです。
ミシガン・シティで警官として働いていたグラントさん(Rob Grant)は、K-9のヘンリー(Henry)と深い信頼関係で結ばれていました。二人は大の仲良しで、一緒に働いた5年間、ヘンリーは大好きなグラントさんに褒められようと常に頑張っていました。
2015年に、ヘンリーは13歳で引退。高齢でも元気に過ごしていたヘンリーですが、ハンドラーのグラントさんが自殺をしたことで状況は一変します。地元紙が報じるところによれば、グラントさんは押収品を盗んだ容疑で逮捕されていたとのこと。その後、車の中で命を絶ったということです。
#Police #K9s can now be laid to rest next to their handlers in Indiana. https://t.co/xFIayPy6CG pic.twitter.com/P0ZQMPofb5
— Petcha (@PetchaNetwork) 2016年7月9日
グラントさんは仲良くしていた同僚のサミュエルソンさんに、ヘンリーの面倒を見ることと(ヘンリー死亡の際には)同じ場所への埋葬を頼んでいました。そして、家族や仲間もその要望に応えてあげたいと思っていましたが、インディアナ州の法律がそれを阻みます。ペットを人間と同じ場所に埋葬することを、法が禁じていたのです。
サミュエルソンさんは「ロビー(グラントさんの事)は、ヘンリーと一緒に埋葬されたいと願っていた事は確か。ヘンリーもロビーに会いたがっている」と語ります。グラントさんの死後ヘンリーは、体の調子を崩して攻撃的になり、グラントさんの死から1か月後に死亡しました。
彼らの願いを叶えたい。その思いで家族や友人たちは「警察犬とハンドラーの埋葬を、例外として認めてほしい」と動き始めます。これに州議会議員が賛同、法案1374(いわゆる”ヘンリー法”が州議会に提出され、今年の3月に全会一致で可決されました。新しい法のもとでは、公務に就く犬やサービス・ドッグを飼い主やハンドラーと共に埋葬することを認めています。
ヘンリー法は7月1日から施行。グラントさんの死から1年、ヘンリーはようやく大好きなグラントさんの隣で休むことができるのです。家族は、「心が癒されました。ヘンリーとグラントが同じ場所で休むことができることにほっとしています」とコメントしています。
h/t to K9, police partner can now be buried together in Indiana
Featured image credit Harold Meerveld / Flickr
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