気温が高くなってくると普段のお散歩の足取りが軽くなるだけでなく、海、山、川べりや公園でのアクティビティにも興味が湧いてきますよね。嬉し楽しいこの時期は、丁寧なグルーミングとお世話を必要とする季節でもあります。
暑い時期をしっかり乗り切って、元気いっぱいに秋を迎えるために、すべきこととやってはいけないことをまとめました。
暑い季節のお世話のポイント
暑い季節のお世話のポイントは、以下の3つに集約されます。
- こまめ:こまめにお世話(確認)する
- 確実:ノミ・ダニ・害虫・紫外線対策は確実なものを選び正しく実行する
- やりすぎない:カットや入浴をしすぎない
夏はとにかく、ダメージの原因になり得るものに遭遇する機会が多いもの。ワンコたちの肌や被毛、健康状態も、毎日のように変化します。こまめに確認することで、問題が小さなうちに対処をすることができます。
暑い時期は紫外線が強く、害虫たちの動きも活発です。犬にとっても有害な紫外線や害虫は、犬の身体にダメージを与え、長い期間苦しめます。適切な薬、効果ある日焼け止めなど、”確実な”対策でリスクを封じ込めましょう。
危険な夏〜愛犬を脅かす暑い時期の5つの危険 | the WOOF イヌメディア
そして最後に、やりすぎないことも重要です。過度のお風呂は皮膚を乾燥させますし、犬種に合わないカットは、犬たちをリスクに晒すことになります。
すべきこと〜清潔にし健康を維持する
・こまめなブラッシング
こまめなブラッシングは、健康な被毛と皮膚の維持に役立ちます。空気のとおりを良くして余分な被毛を取り除くことは、熱がこもるのを防ぎ、夏ワンコを涼しく保ちます。そして、もつれや絡まり、臭いの発生を防ぎ、皮膚や被毛についた虫や異物の早期発見にも繋がります。
・耳を清潔にする
水遊びが大好きというワンコは、お耳のケアをしっかりしましょう。池、湖、川にいる細菌たちは、犬の耳を愛しています。感染症の防止のために、耳の裏を柔らかい布やコットンなどで丁寧に拭き取り、また、獣医師よりOKが出ているのであれば、イヤークリーナーを使用して清潔さを保ちましょう。清潔を保つために耳の毛を抜いてしまいたくなりますが、これはバクテリア培養の素地をつくり炎症につながりかねない行為なので、どうしても気になるときは獣医師に相談の上で行いましょう。
・爪と足先の毛を短く保つ
活発な夏ワンコを安全に遊ばせるために、爪は短くしておきましょう。長い爪は引っ掛けたり割れたりして危険です。足先の毛を短く保っておけば、お湯で洗った時に乾かすのが容易になりますし、異物が入った時の発見も簡単です。夏ワンコの爪は、とにかくこまめにチェックをしましょう。
・お風呂やシャワーで汚れを落とす
犬がお風呂を必要とする頻度は、犬種によって異なりますが、概ね1ヶ月に1回程度。ただし、元気な夏ワンコは、それだと清潔さを保てないかもしれません。
【グルーミング101】お風呂の頻度~どれくらいが適切か?注意すべきはどんなこと? | the WOOF イヌメディア
プールの塩素や海の塩分、盛大についた泥んこ、そして余分な毛や皮脂を落とすために、お風呂を活用しましょう。寄生虫に効果のあるシャンプーを使用すれば、害虫から愛犬を守ることにも繋がります。
やってはいけない〜犬種に合わないカット、お風呂の入れすぎ
・ダブルコートの犬のサマーカット
気温が上がってきた時の抜け毛の山は、ダブルコートの犬と暮らす人々の最大のお悩み。思い切って五分刈りにしてしまいたい!という気持ちはわかりますが、これを実際に行うと、日焼けや枝などから身体を守ることができなくなるだけでなく、体温調節ができなくなり逆に暑さに苦しむことになります。アンダーコートをこまめに取り除くことが、彼らに涼を届ける最善の方法です。
・お風呂に入れても入れすぎない
清潔な犬を求めるあまりに、お風呂に入れすぎることはNGです。皮脂を落としすぎてしまうことは、皮膚の乾燥や炎症につながります。お風呂に入れたいけど早すぎるかなというときは、暖かい濡れた布で犬の毛を拭き取りましょう。また、ノミ・ダニ薬など皮膚に浸透させるタイプの薬を使用した後は、所定の時間(概ね48時間程度)が過ぎるまではお風呂に入れてはなりません。薬の有効性が損なわれる恐れがあります。
Featured image credit Nicholas Lee / Flickr
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