【イヌ、コレ食べた】キシリトール入りのガム52粒〜痙攣し昏睡状態に

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キシリトール入りのガム52粒をお腹に収めたのは、3歳のジャーマン・ショートヘアード・ポインターのライカー(Ryker)。発見が早く、すぐに病院の治療を受けられたために、命拾いすることができました。


キシリトールはご存知のとおり、犬の命を脅かす恐ろしい食品添加物。ヒトが口にする限りは、薬品としても口から食べる食品添加物としても安全であることが証明されています。しかし犬にとっては毒になる食べ物で、少量でも命を落とす可能性があるのです。

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犬がキシリトールを口にすると、血流に素早く吸収されて膵臓に届き、インスリンの放出を促進します。急速なインスリン放出は血糖値を著しく低下させ、犬の命を脅かします。

ライカーを治療した24 HR Animal Care Centreによれば、重度の低血糖を引き起こすガムの粒数目安は、20kgの犬で9粒程度。52粒を食べたライカーは、20分以内には歩くこと、立っていること、呼びかけへの反応が困難になりました。40分で痙攣の兆候を示し始め、全身の発作を起こしたそうです。一般的に、10〜60分以内に治療を開始できないと命が危険にさらされると言われますが、ライカーは幸いにも40分のうちに治療が開始され九死に一生を得たのです。

キシリトールが怖いのは低血糖を引き起こすことだけではありません。肝臓にも毒性があり、治療をしないまま放置すると肝不全を起こす恐れもあるのだと言います。

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ライカーの家族は、アルコール、アボカド、玉ねぎ、ニンニク、ぶどうなどの犬には危険な食べ物に精通していましたが、キシリトールについてはあまり知識がありませんでした。「キシリトールの危険を伝えたい」との思いから、病院側にこの事例を公表するよう依頼したのだそうです。

迅速な治療とケアのおかげで、ライカーは完全に元気になりました。 ちなみに、コンビニなどで販売されているボトルタイプガムの粒数は大体90粒ほど。ライカーは、おおよそ半分程度を食べてしまったというわけです。食いしん坊ワンコ、そしてボトルなどを開けてしまう器用なワンコには、本当に注意しないといけませんね。

h/t to Dog suffers seizures after eating 52 pieces of gum – Saskatchewan – CBC News

Featured image credit 24 HR Animal Care Centre / Facebook

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