テキサスの犬に降る雪〜愛したことだけ覚えていてと飼い主は願う

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アシュリーさん(Ashley Niels)が、愛犬との別れが近いことを知ったのは、いつもと同じある日のことでした。

獣医師が彼女に告げたのは、愛犬のスパンキー(Spunky、12歳)が癌に冒されているということ。そして、治療は不可能であり、早急に安楽死という選択を取りらなければ苦しむことになるということでした。

アシュリーさんは悩んだ末、飼い主としての決断を下します。安楽死という選択です。そして、その前にスパンキーに小さなプレゼントを贈ることを思い立ちます。彼に吹雪を体験させるということです。ハスキー、ジャーマン・シェパード、そしてチャウチャウとのミックスを、大好きだった雪を触らせてから送り出したかったのです。

保護犬だったスパンキーがアシュリーさんと出会ったのは、ウィスコンシン州にあるアニマルシェルターでした。ボランティアとして譲渡会の手伝いをしていたアシュリーさんは、自分も里親になることを決意し、スパンキーを引き取ります。彼らが住んでいたウィスコンシン州は、米国の中西部最北に位置し’寒い州’として知られる場所。降雪も少なくありません。この地で、大いに雪遊びを楽しんでいたスパンキーでしたが、テキサス州オースティンへの転居に伴い、雪遊びをする機会はほとんどありませんでした。

大好きだった雪をもう一度体験させてあげたい。彼女のそんな思いに、周囲が応えます。
9月の気温は20-31度というテキサスで’吹雪’を作り出すには人工雪を作るしかありません。同僚や友人が造雪機をレンタルし、アシュリーさんの家の前庭に’小さな吹雪’を発生させました。

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image by Ashley Niels / Facebook

「実際のところ、彼は「なんだろう、これ?」って感じでした。冷たい雪ではなかったから。スパンキーは私が興奮しているのを見て、これがスゴイコト!って思ったようです」(from InsideEdition.com

「私たちが示そうとした愛は、感じ取ってくれたと思います」

スパンキーは、現在も闘病を続けています。一旦は獣医師に入れた’スケジュール’がキャンセルとなったからです。獣医師に急用が入ったこと、アシュリーさんの決意が揺らいだこと、そしてスパンキーの様子が落ち着いたことで、お別れは延期となったのです。

ただしこれは一時的なもの。本当に回復したものではないと獣医師は語っていますし(InsideEdition)、アシュリーさんもお別れの時が近いことを十分すぎるほどわかっています。ただ、その時を迎えるまで、今この時をかみしめたいのだと言います。「彼が幸せでいるのなら、それを奪いたくはない」

★Ashley Niels
Ashley Niels | Facebook
Ashley Nielsさん(@forpawz) • Instagram写真と動画

Featured image credit Ashley Niels / Facebook

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