オクラホマ州で万能接着剤を食べてしまったワイマラナーの子犬が、緊急手術により一命を取り留めたというニュースです。飼い主及び獣医師は、DIY用製品などの危険物は必ず肉球の届かない場所に置くよう注意を促しています。
犬のいる家庭では、”危険物の置きっぱなし”ウッカリはゼロに近づけなければならないことを、再認識させられました。
オクラホマ州に住むワイマラナーのレイク(Lake、6か月齢)が緊急手術により一命を取り留めたというニュースです。手術により取り出されたのは、万能接着剤の”ゴリラグルー(Gorilla Glue)。子犬の好奇心は、命に関わる一大事へと発展してしまいました。
飼い主のウィルソンさん(Krystal Wilson)によれば、置いてあったゴリラグルーを探究心旺盛なレイクが味見してしまったことが事の発端。口にしたのは少量だったということでしたが、胃に到達したこの異物はみるみるうちに膨張し、「ターキーの脚ほどのサイズになった」とのちにウィルソンさんは語っています。
内臓の腫れや吐き気を催すレイクの様子に気づいたウィルソンさんは、すぐに動物病院へ。医師は即時の手術に踏み切ります。処置が遅れていたら、レイクの内臓は破裂していたかもしれないそうです。
手術によりレイクから取り出されたのは、胃の形そのものの岩のように硬い”胃の型”。かなり「オェェ」なものなのですが、犬の胃って本当にこんな形をしているんだなぁと、本などの知識を再確認できるモノが体の中から取り出されたことに驚かされます。
Featured image credit Polyurethane Glue – Dogs like the taste but it can be deadly / YouTube
レイクが味見をしてしまったGorilla Glueという商品ですが、米国ではかなり知られたブランドで、日本でもDIYを楽しむ方達には認知度も評価も高いもの。木材を接着するのに”最強”とも称され、ゴリラグルーのような発泡ウレタンは固まれば木工ボンドの比ではない硬さで固まると説明されています。またこのブランドの商品の甘い味は動物や子供を惹きつけるものであると、レイクの手術を行ったBaez医師は語っています。
飼い主のウィルソンさんはこの件について、「レイクが今ここにいるのは、運が良かったからなのです」と述べています。「自責の念に駆られます。失敗したなぁと。一方で、すべてを防止することは不可能なのだということも感じています」
子犬たちは、世界を口に入れて探索しようとするもので、それを止めるのは至難の業。できるだけ安全なものだけ探索してもらえるよう、どんなものも床に置かないようにしたり、落ち着くまでは活動場所に制限を加えたりして、家を普段から”イヌ仕様”にしておくように心がけましょう。
一方で、どんなに心がけていても、事故は起こってしまうものと心得て、犬たちに異変が見られたらすぐに獣医師さんに相談しましょう。
犬は万能接着剤などDIY商品の味を魅力に感じるから注意!という動画↓
Featured image credit Oklahoma dog undergoes emergency surgery after swallowing Gorilla Glue | KFOR.com
うちの犬はコレ食べちゃったよ!〜可愛い顔してオェェなものを食べたワンコたち【動画】 | the WOOF
犬たちが変な行動を取り始めた!とか、変なモノ食べちゃった!なんてときは、心配すべきではあるのですが…。そうはいっても毎日毎回、真面目に反応していては”犬育て”なんてやってられません。