春は初心にかえろう〜犬育てにに大切なのは常に”基本”に立ち返ること!
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犬たちとの暮らしに慣れてくると、余裕と慢心が出てきてしまうのが人間というもの。「うちのコ、すごくイイコだから」「これまで大丈夫だったから」と思ってしまうのも致し方ないところです。
ただ、目に見える成長を見せてくれる我がコも、犬であることに変わりはありません。不幸な事故を防ぐためにも、「慣れちゃってないかな?」「手抜きしてないかな?」と振り返ってみることは大切です。
犬は成長する、でも犬である
犬は犬であり、人間ではありません。しかし、人間に寄り添う犬たちの努力と、社会に適応させようとする飼い主側の努力によって、犬たちが人間らしく振舞うことも多くあります。犬たちの”成長ぶり”を見ると、犬たちが自らの気持ちや行動を律しているようにも感じますし、飼い主側も彼らを完全にコントロールできると感じてしまうかもしれません。
しかし彼らは犬であり、私たちと異なる感覚世界に生きています。物の見え方や聴こえ方は異なりますし、言葉ではないコミュニケーションに大きく依存しています。私たちには何の問題もない音や光や形に接した時、それを危険なものと捉えて身を守る行動(時には攻撃)に出てしまうこともあります。私たちには突然に見える行動には彼らなりの理由がありますが、それが何であるかを瞬時に把握し対策をとることは、犬ではない私たちには不可能です。
だから、何かが起こらない工夫と、何かが起こったときにでも被害を最小限にする工夫をしなければならないのです。これは何も新しいことではなく、以下のように基本のキのこと。この”3つのこと”に立ち戻るだけで、で犬たちの突然の行動による不幸な事故を大きく減らすことができます。
・外ではリードをつける(ドッグランなどを除く)こと
・犬の”手”が届くところに危ないものを置かない(離席する時などは特に注意)こと
・犬には”犬用”のグッズやおもちゃを与えること
犬は早く大きく変化する
犬は犬であることに変わりがない一方で、人間たちより早く大きく変化することもあります。身体的な変化です。ご存知のとおり、犬の寿命は人間より短いですし、身体の大きさも概ね小さいものです。
だから「これまでは大丈夫だった」「去年は元気だった」ワンコたちでも、今年はウィルスの攻勢に耐え切れず病気になってしまったり、持病が悪化してしまうことだってあるのです。また、病状だって急激に悪化することだって少なくありません。
この3つのことが心に浮かんできたら「ちょっと待てよ」と行動を変える必要があります。
1. ちょっとだけなら大丈夫だろう
例えばNGフードやドリンクについて、少しだけなら大丈夫だろうと考えるのはとても危険です。とりわけ小型犬や超小型犬は身体が小さいぶん影響が大きいもの。怖いならあげない、あげたら(誤食したら)そばについて様子を見守るようにしましょう。
2. これまで大丈夫だから、これからも大丈夫だろう
とりわけシニア期を迎えようとしているワンコさんは要注意。毎年どころか毎月、毎週、ワンコたちの身体は変化します。これに合わせてフードの量や運動量も、変化させることが必要です。
3. もうちょっと様子をみても大丈夫だろう
犬の病気の話でよく聞くのが、「ほんの数時間で病状が急激に悪化した」という話。数時間の差が命をつなぐか落とすかを分けることにもなるようです。できるだけ早めに獣医さんに相談を。
犬は犬であるけれど、犬と一言ではくくれない
当たり前のことかもしれませんが、「犬」といっても犬種や個体による身体の違いはありますし、生活環境などでも個体差は表れます。
他の犬たちと共通する点もあれば、うちのコならではのこともある。書籍や雑誌、犬友などとのコミュニティで他のコの事例を参考にすべき時もあれば、飼い主さんが独自の”うちのコ向けルール”を定めることが必要です。健康に関することについては、専門家との二人三脚で”うちのコ向け”をカスタムメイドすべきでしょう。
とにかく、犬たちを愛すること
犬育てで大切なのは、基本的なことを続けることです。慣れてくるとついつい忘れがち、怠りがちなことこそ、ワンコたちの健康や安全を守ることであるように思います。
そして忘れてはならないのが、犬たちを愛することが一番大事!ということ。いろんなルールや考え方はあるけれど、慈しむ心があってやるのなら大きく間違えることはないでしょう。少し失敗しちゃった、サボっちゃった、ああしてあげれば良かった、もっと〜すべきだった、という気持ちになることがあったとしても、あまり自分を責めすぎないようにしてくださいね。ワンコたちは、わかってくれています!
たくさんの愛をくれるワンコたちを、たくさんの愛情で包んであげてください。
Featured image from Konopkin Family / Shutterstock
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