魚介類〜犬もサケ・マグロ・イワシを食べてもいいの?

食・フード
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魚は、低カロリーで良質なタンパクを供給する優れた食材です。ただし、与えすぎは肥満と体調不良の元になるので注意です。また、アレルギー犬用のフードの原材料として使われることが多い食材ですが、個体によっては魚に含まれるタンパク質にアレルギー反応を起こす犬もいます。

初めて与えるときは少量からスタートし、犬の様子を確認するようにしましょう。

この記事には、以下の魚について書いてあるよ!

サケ(サーモン)

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Featured image creditChristine Siracusa/ unsplash

サケは、プレミアムドッグフードにも含まれる栄養価の高い魚です。良質なタンパク質と脂肪(EPAやDHA)を含む低カロリーで消化吸収の良い食材。活性酸素をブロックするアスタキサンチンと呼ばれる成分は、老化やがんなどの予防にも効果が期待できます。

生のサケは寄生虫による食中毒が懸念されます。刺身用なら生で与えても問題はないと思われますが、基本的には加熱調理がオススメです。

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味付けをせず、骨を除いて茹でるか蒸して与えましょう。食べさせ過ぎると体調を崩すこともあるので要注意。アレルギーを起こす犬もいますので、少量を与えて様子をみましょう。

サケは、鶏肉などにアレルギーがある犬に代替品として使われる食材でもあります。健康にも良い食材ではありますが、犬によっては問題を生じる可能性もあります。定期的に食べさせることを検討する場合は、必ず事前に獣医師に相談をしましょう。

マグロ

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image by Jonathan Forage / unsplash

マグロは高タンパクで低脂肪。サケと同様に良質の脂肪酸を含みますが、水銀濃度が高いことで知られているため、与えない方が良い食材です。

マグロには他の魚よりもはるかに高レベルの水銀が含まれています。水銀は過剰に摂取すると中毒をひきおこす恐れがあり、これは健康上の問題に発展する可能性があります。水銀中毒には、以下のような症状があります。

  • 脱毛
  • 不安症状、神経質、
  • 腎臓損傷(排尿不能、腹部の腫れ)
  • 震え、協調運動障害、足の感覚の喪失
  • 嘔吐(血を吐く)
  • 水のような下痢・血まじりの下痢

産業活動をつうじて排出される水銀は、川、海、湖に放出され、魚に蓄積します。一般的に魚が大きければおおきいほど、長生きするほど、組織中の水銀濃度は高くなります。

犬は身体が小さいため、摂取できる水銀量は人間より少ないと考えられますが、「どの程度なら大丈夫か」ははっきりとはわかっていません。有毒ではないので少量を食べてしまっても大きな問題はありませんが、積極的に与える必要はありません。

与える際は少量を、骨を除いて加熱調理して与えましょう。缶詰のツナもオススメはできませんが、塩分も添加物も含まれていないものなら問題はないでしょう。

イワシ

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image by Duncan Hull 🐝 / Flickr

ニシン科ニシン属の回遊性の魚、イワシ。青魚の代表格で、手に入りやすく比較的安価、刺身でも塩焼きでも干物でも美味しく食べられる、おなじみの魚です。

イワシはオメガ3脂肪酸とコエンザイムQ10(CoQ10)をたっぷり含んだ栄養応援食材です。オメガ3脂肪酸は、ガン予防、炎症の軽減、そして免疫システムの強化などが期待され、健康のあらゆる面を後押ししてくる栄養素です。CoQ10には健康な心臓と循環のサポートなどが期待されています。また神経や歯の健康にも役立つといわれており、成長期の子犬や子猫にも適しています。

身体の小さなイワシは、水銀含有量が少ないことも安心の要素です。

dogsterによれば、1匹のイワシには約25カロリー、175mgのオメガ3脂肪酸が含まれているそう。カロリーを目安に与える量を調整すると良いでしょう。

問題は与え方。生で与えることはできますが、いたみが早いことや、アニサキス(寄生虫)の中毒のリスクを考えると調理済みのものを与えた方が無難です。また、骨が残るのは危険ですから、骨抜きは丁寧にしなければなりません。調味料を使用しない水煮缶を活用するか、圧力鍋で骨まで柔らかくする、すりつぶしてつみれにするなどの手間をかける必要があります。

◼︎以下の資料を参考に執筆しました。
[1] Can Dogs Eat Tuna? Can Dogs Eat Canned Tuna?
[2] Sardines for Dogs? Can Dogs Eat Sardines?

魚と魚介類〜オメガ3脂肪酸が豊富に含まれる健康応援食品 | the WOOF イヌメディア

魚は、タンパク質およびミネラルが豊富な犬の健康応援食品。代替のタンパク質源として、市販のドッグフードにも含まれています。オメガ3脂肪酸が豊富に含まれ、炎症を抑えるなどの健康上の利点があります。 魚は、良質なタンパク質源です。白身魚は消化吸収がしやすく、カロリーも低めです。消化器系に過度の負担をかけることなく良質なタンパク質を得られるのが最大の利点です。 …

Featured image creditmanushot/ shutterstock

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